週末の天気はギリギリまでチェックの価値あり(10月28日)
今朝6時現在、
日本で1番寒いのは岩手県藪川、
2番目に寒いのが長野県菅平。
放射冷却の影響で、よく晴れた
本州が、北海道より寒くなっています。
写真は今朝6時・・・
氷点下の菅平。
一番高いとがった山が根子岳・・・右側の裾野の高原に
菅平アメダスがあります。
写真中央の
銀色の筒がまさに菅平アメダスの通風型の
電気式温度計。
標高は1253 m・・・どんなに山深いところだろう?・・・と思われるかもしれませんが、レタス畑の中にある学校の
校庭の横にあって、日本一を記録したときでも、
校庭では子供たちが早朝のランニングをしていたりします。
一度アメダスを訪ねておくと、無味乾燥な観測値から景色が思い出され、
季節の便りのように思えるから不思議です。
そんな
今朝の実況チェック3点セット。
九州南部で雨が降っています。
実況天気図を見ると、日本付近は帯状の高気圧に覆われていますが、
九州付近は弱い気圧の谷。
条件さえ整えば、等圧線のこんなゆらぎだけで雨になってしまいます。
これを
同時刻のMSMというシミュレーションの計算値で見てみると・・・・
上空5700m付近では、九州の西に弱い気圧の谷・・・天気予報番組でわかったようなわからないような・・・
「上空の気圧の谷の影響で・・」と解説されるアレです。
この
上空の谷が地上に低気圧性の反時計回りの渦パワーを送り込み、
地上では弱い気圧の谷が発生・・・・弱い気圧の谷付近では
風が大きく蛇行(
シアーラインといいます)・・・・急カーブには空気が渋滞して
上昇気流発生・・・
雨雲成長という仕組み。
この仕組みが、これから
週末にかけてどのように変化するのか?・・・
週末の天気からチェックしてしまいましょう。
今朝、九州付近の西にある上空の気圧の谷は、
明日の昼には東日本まで進んで消滅。
日曜日になると、
新たな深い上空の気圧の谷が朝鮮半島付近に接近して
広く天気は下り坂というのがチェックポイント。
でも・・・・明日東日本で消滅する
上空の気圧の谷はホントに消滅して影響がなくなるの?
日曜日にやってくる
深い気圧の谷の東進の程度や深まり具合はホントに計算値どおり?
このあたりがちょっと
アヤシイ・・・・
行楽の天気チェックは、できるなら
当日の朝05時発表の予報で判断、ダメなら
前日17時発表の予報で判断するなど、
ギリギリまで期待してみるのが吉だと思います。
ということで、週末の天気からチェックしてしまったので、
今日の天気を・・・・
これだけ
高気圧に覆われていて、週末の天気がイマイチなんて想像できないですよね?
このブログでは、500hPa、
上空約5700m付近の天気図を、
「地上の気圧配置の骨格」なんて言ってよく使いますが、その理由は地上の天気図だけではなかなか見えてこない
天気悪化の理由がわかりやすいからです。
等圧線(正確には等高度線)が凹になっている部分・・・上空の気圧の谷を探すだけで天気悪化の目印になりますから、興味のある方は使ってみてください。
FXFE502(上段の天気図2枚、左下の日時は世界標準時なので+9時間)
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
例によって
MSMシミュレーションで見る今日の空模様は・・・・(紫は下層雲)
九州や山陰でぐずつく感じですね。
矢印が急カーブしている九州南部・・・・
シアーラインがどこなのか?わかりますか?
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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