連休2~3日目の天気、南岸の一部でにわか雨も?(10月9日)
【お願い】
実はこのブログが縁で、
「長野県の気象(天気)について」という漠然とした企画で
本を書くことになりました。
従来の気象本のように、
理科の教科書のような本にはしたくありませんし、過去の災害や出来事をまとめた
統計や白書のような本にもしたくありません。また、お天気Q&Aのような
豆知識を羅列したような本も・・・なんだかなぁ・・・という気がします。
わざわざ本を買って読んでいただくわけですから、
読む前と読んだ後で、天気予報を見る目や使い方が変わって、「役に立った」と思っていただけるような、実践的な本にしたいと考えています。
企画こそ「長野県の気象」ですが、
全国共通で役立つような「天気予報に対する考え方」をベースにして、その上に長野県に特化した「役立つ情報」を盛り付けていくという内容を、漠然とイメージしています。
そうでなければ、長野県内の天気予報に関する内容も説得力を持たないと思うからです。
そこで、
ブログを読んでいただいている皆様にお願いなのですが、思いつくままで構いませんから
「天気予報番組やネットの天気予報で物足りないと感じていること」をメールで(
kasayangw@yahoo.co.jp)
教えていただけませんでしょうか?
本のベースになる考え方の参考にしたいので、
他府県の方のご意見も大歓迎です。
今朝の気象レーダー・・・・
昨日の記事で、
高気圧周辺の雲や雨のイタズラ・・・という話を書きましたが、やっぱりイタズラしていました。
千葉県の今朝の予報では、
昼前まで雷が予想されています。
テレビやラジオの天気予報では、
「秋の移動性高気圧に覆われて今日も秋晴れ、行楽日日和」というコメントが連呼されているでしょうから、このブログでは、今日も
例外部分をチェックしておくことにします。
今朝はアニメじゃありません。
普通の予想天気図を見る限り、
「秋の移動性高気圧に覆われて」ということですが、よーく見てみると
西日本は二つの高気圧のピークにはさまれて、
うんと弱~い気圧の谷。
関東沖も等圧線が高気圧側に凸になっていて、ここも
弱い気圧の谷・・・・これが関東南部に
雨雲を作っている原因。
今日の雲や雨のイタズラは、西日本のどこか?と関東南部で行われそうです。
では、
この普通の天気図の原図・・・数値予報という
スパコンの計算値の図も見てみましょう。
原図ですから、
等圧線は全く同じですが、
12時間降水量と地上の風の様子も書き込まれています。
関東沖の等圧線が凸になっている部分だけ、高気圧から吹きだす時計回りの
風の流れが変?な流れになっています。
シアーラインとか収束線なんて言いますが、風がぶつかったり急激に曲がったりするところでは
上昇気流が発生して雨雲発生・・・・
関東沖に雨雲を作ってイタズラ中。
また、
西日本も弱い気圧の谷になっていますが、とりあえず「12時間降水量」としては雨の計算はされていません。
そこで、
1時間降水量の計算値を、連休3日目、明日夜までアニメにしてみました。
1時間降水量なら見えてきました・・・・今夜、
西日本の太平洋岸・・・特に高知県付近中心に、
にわか雨の可能性あり。
紀伊半島方面も含めて
パラッという雨があるかもしれません。
また、
明日になると
北海道方面に寒冷前線南下。
北海道の行楽日和は今日までですね。
あと・・・
沖縄は・・・・連休の旅行に沖縄を選択した方・・・・この季節に沖縄を選択たんですから、ある意味、この季節の沖縄らしい行楽日和だと思って・・・・・
今日午後3時の・・・いつもの
流線の図も・・・リクエストが多いので、掲載しておきます。
さて、
「移動性高気圧に覆われて」といっても、
単純に同じ空模様が続くわけじゃありません。
秋は小刻みに天気が変わりますが、その原因は
上空の偏西風が小刻みに波打っているから。
偏西風が
南に蛇行するところが
上空の気圧の谷・・・地上の天気は悪化・・・偏西風が
北に蛇行するところが
上空の気圧の尾根・・・地上は高気圧に覆われて晴天。
大きく蛇行すると、天気変化も大きくなりますが、
蛇行が小さいと、天気変化も小さめ。
この
3連休は蛇行が小さいので、所々で雲や雨の
イタズラがある程度で済んでいるだけ。
次に
大きな蛇行がやってくると・・・たぶん
季節はまた一歩冬に近づくことでしょう。
府県天気予報:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。
(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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