秋雨前線活動中、明日にかけて各地で雨(10月5日)
今朝は
レーダー画像から・・・
沖縄~奄美付近にまとまった雨域・・・・実況天気図を見ると
低気圧と前線の雨のようです。
また、
東海~関東の沖にもまとまりつつある雨域・・・秋晴れをもたらした移動性高気圧の南西部・・・等圧線が高気圧側に凹になった部分・・・・
弱い気圧の谷(弱~い・・・低気圧)による雨域。
二か所に目立った雨域があります。
今日の
天気予報をマークの予報で見てみると・・・・
本州南岸はすでに
「ぐずつきエリア」。
そして、北海道を除く
広い地域が
「下り坂エリア」。
気象レーダーの
雨のエリアがどのように変化して「下り坂エリア」の坂を転がり落ちるんでしょうか?
アニメにすると分かりにくくなりそうだったので、今朝は天気図への書き込みだけ。
前線と赤の点線で隔てられた
南岸付近が、
初秋の空気と晩秋の空気の境目・・・・
秋雨前線がはっきりしてくるようです。
秋雨前線上に低気圧が出来て、
低気圧付近を中心にまとまった雨。
どうやら、秋雨前線という坂道を低気圧が転がり落ちて???雨になるようですが・・・・
具体的にどんな転がり落ち方をするんだろう?
いつもの
MSMというシミュレーションを見ようと思ったのですが・・・・・
沖縄~奄美付近の雨を降らせていた低気圧・・・・短期予報解説資料というプロ用の資料には、
「MSMは低気圧の発達を過大に計算しているため予報に使えない」、と書かれています。
予報官の見立てが凶とでるか吉と出るか?・・・Kasayanは素直?ですから・・・・今日は気象庁が予報を作るにあたって使用した
GSMというシミュレーションでチェックしてみることにしました。
南岸に前線ができるのはイイんですが、短期予報解説資料を読むと、予報官は、前線上に発生した低気圧が単に東へ進むとは考えていなくて・・・・
低気圧が発生したり消滅しながら全体として東へ進むと考えているようです。
その様子を書き込んでおきましたが、ちょっと
パズルのようですよね。
・・・・こういうテクニカルな解析をする予報官の解説資料は本当に読みにくい・・・・・
本当にこうなるんでしょうか?・・・・・しっかりと実況天気図でチェックしておくことにします。
さて、
秋雨前線が復活してくる理由・・・
太平洋高気圧がちょっとだけ復活して初秋と晩秋の空気がせめぎ合うからですが、その様子を詳しくみておきましょう。
(冬の空気と秋の空気がせめぎ合うと、先日のように雪になっちゃいます)
まずは、今日の雨の原料・・・
暖かく湿った空気の様子から。
太平洋高気圧が復活して、湿った空気が
西日本の南岸と関東沖へ。
先に見た
レーダーの雨のエリアとピッタリ対応しています。
関東付近に弱い気圧の谷ができたことで、雨の原料が西日本と関東の
二か所にわけて流れ込むため、パズルのような予想になったようです。
次に、雨雲を活発にさせる
気温の様子。
降水量のアニメの図と重ねてありますが、
沖縄~奄美付近の雨は15℃のラインと対応、そして
関東から山陰に延びる雨は10℃のラインと対応しています。
これまた複雑・・・・せめぎ合う
空気も二か所で微妙に性質が異なるようです。
いずれにせよ、
二つの空気のせめぎ合いが
二か所で発生・・・・
今夜になると初秋の空気が優勢になって、
まとまった雨を降らせながら紀伊半島付近から関東方面を通り過ぎていくということのようです。
短期予報解説資料には、
「大雨ポテンシャル(06 時からの24 時間:地点最大):東北太平洋側120 ミリ、沖縄・奄美・近畿・関東甲信・北陸100 ミリ」と書かれていますから、報道から消え始めた
紀伊半島方面・・・ちょっと心配ですね。
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