秋晴れも南岸雲多い、奄美は雨、台風19号発生?(9月27日)
昨日は、短期予報解説資料というプロ用の資料を噛み砕くいてまとめる・・・・という無謀?な挑戦をしてしまいましたが、今朝PCの前に座って思いついたのが・・・・
「天気マークの予報をしゃぶりつくす」ということ。
というのも、
昨日15時の空模様を衛星画像とアメダスでチェックしてみると・・・・
秋雨前線の雲の帯を境に、
太平洋側と日本海側で天気や気温がスパッと変わっていることがわかります。
南岸では所々で雨になっていて、大雨被害が出た奄美方面では多めの降水量。
こんな
単純な天気分布なら、
天気マークの予報を詳しくチェックするだけで、かなり詳しい空模様も読みとれるんじゃないか?ということ。
で・・・・
秋雨前線が原因のこの天気分布・・・
今日はどうなるのか?
早速、
今朝の天気マークの天気予報からチェックしてみましょう。
気象庁HP:
http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
大ざっぱにエリア分けしてみると、こんな感じ。
北海道は例外的に曇り⇒晴れという
天気の変化を見せるものの、その他のエリアは昨日同様
日本海側と太平洋側でエリア分けができ、
南岸には太陽マークとセットになっているものの
雲マークが目立ちます。
これだけで、
秋雨前線が南下して、天気が回復傾向?ということがなんとなく分かりますが、断定はできません。
そこで、
さらに狭いエリアの天気マークをチェックすると・・・・・
傘マークは
関東南岸のごく一部と伊豆諸島方面、そして大雨が続く
九州南部~奄美方面。
それ以外の地域では、先に広いエリアで見た天気分布とほぼ同じです。
やっぱり
秋雨前線が南下する・・・という方針で気象庁は予報を作成しているんですね。
ただ、
関東南岸の傘マークを見ると、南下の程度は
「やや南下」というところでしょう。
天気マークの予報も、じっくりと眺めるだけで色々考えられるものだ・・・という気持ちになっていただければ上の図を作った意味があるんですけど・・・・そんな気持ちになりました?
ところで、
気象庁HPには
天気分布予報という予報もあります。
天気分布予報:
http://www.jma.go.jp/jp/mesh20/
いつもご覧いただいている
GSMとかMSMというシミュレーションデータは、降水量とか気圧、雲量という
物理的な情報で出力されますから、天気予報として伝達するためには、一般的に感じる
「晴れ」とか「曇り」というコトバに翻訳する必要がありますが・・・・分布予報は、統計的な計算によって
コンピューターが自動的に翻訳をしてくれたもの。
天気マークの予報と併せて見ると、天気分布のイメージがよりリアルになりますよね。
天気マークの予報と天気分布予報を組み合わせた天気チェックもお試しください。
では、ここまでチェックした
空模様の理由をいつものように
予想天気図でチェックしてみましょう。
秋雨前線がやや南下・・・前線に伴う雨のエリアと雲のエリアが南下して、昨日の
日本海側の晴れのエリアが南に拡大。
ただ、日本海の移動性高気圧から吹きだす
北東風によって運ばれる冷たく湿った空気と、太平洋高気圧から吹きだす
南東風によって運ばれる暖湿気がぶつかる
奄美付近・・・・短時間の大雨のおそれはまだ続きそう・・・ということが読みとれます。
そして・・・
明日にも台風19号発生?
これらの事柄の裏をとるには、
専門天気図が必要になります。
まず、
湿った空気が秋雨前線と奄美方面に流れ込む様子。
水色が濃いところほど水分が多い空気と思えばOK。
暖かい空気の流れ、冷たい空気の流れは矢印で表示しましたが、雰囲気は読みとっていただけると思います。
さらに、湿った空気による
秋雨前線の雨の様子。
青系の色が降水で、
紫系の色が下層雲・・・頭上にくると
曇りのイメージになりやすい雲を意味しています。
奄美方面では引き続き雨の可能性大・・・そして
南岸はギリギリ曇り時々晴れ程度で済みそうな感じ。
前線が予想よりちょっとだけ北側に位置すれば雨になってしまいそうですね。
最後は・・・・明日にも発生しそうな
台風19号?
とりあえず、
ヨーロッパの計算値も気象庁の計算値も西へと進むことを予想しています。
しばらく横目でチェックしておくことにしましょう。
今日の記事のストーリーもイマイチな感じ・・・・
明日からは平常営業?に戻ります。
今朝はバタバタして更新が遅くなってしまいました・・・・
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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