1、熱帯低気圧は台風11号になるのか?盆の天気は?
日本の南海上に熱帯低気圧が発生していますが、盆休みの天気はどうなるのよ?と心配されている方も多いと思います。
台風11号になっちゃうの?(12号じゃありません。11号は発生が予想されましたが消滅しちゃいました。)
ということで・・・今日の
GSMという気象庁のシミュレーションから。
熱帯低気圧を赤で塗っておきましたが、
北上とともに尻すぼみ傾向。
世界遺産に登録された小笠原方面ではスコールのような雨の影響があるかもしれませんけど、とりあえず
大きな影響はなさそうです。
もっとも、
太平洋高気圧が南に弱まるので、日本付近は高気圧縁辺の
湿った空気が流れ込みやすい状態。
不安定な天気が続いてしまいそうです(夜9時の予想図ですから夕立の影響が計算されています。週間予報のマークは比較的よい天気を表示していると思います)。
2、猛暑はいつまでか?
猛暑はますます厳しさを増していますが、
猛暑は12日頃まで・・・という話を昨日の記事に書きました(グラフ等は昨日の記事参照)。
その傾向は変わっていないので、今日は気温に影響する
太平洋高気圧の動向をまとめておきました。
12日以降、太平洋高気圧は南海上に勢力を弱めます。
その後、西日本方面で北に勢力を強めますが、
東日本方面は上空の気圧の谷の影響を受け続ける傾向。
とりあえず、昨日や今日のような猛暑は向こう一週間復活はしそうにありません。
ムシムシの平年並の暑さに戻るというハナシですけど・・・・・・
3、雷雨の発生は?
昨日は、西日本も含めて、山岳地帯中心の局地的な雷雨にとどまりました。
今日は、とりあえず
今日の雷雨の様子をまとめてから、昨日のおさらいをすることにしましょう。
(1)今日の雷雨は?
まずは
予想天気図で状況把握から・・・・
今夜の予想天気図に熱帯低気圧が描かれていますから、その動向も含めて理解しやすいように、
短期予報解説資料というプロ用の資料に掲載されている簡易図も並べておきました。
ポイントはゲリラ雷雨というよりは、今日から明日以降、
北日本や北陸中心に流れ込む暖湿流による雨。
温帯低気圧になった
台風9号が持ち込んだ湿った空気と太平洋高気圧の縁辺を日本海に流れこむ暖湿流の影響ですが、台風9号崩れの低気圧が暖湿気を吸い上げて、暖湿気が多くなっているという効果もあると思います。
そんな様子を詳しく・・・・
暖湿気を北日本に運び込む風が収束するようになると、先の
新潟・山形方面の豪雨ほどではないにしろ、そこそこの
大雨も考えられますから、
今日・明日は、北日本・北陸は注意が必要だと思います。
具体的に
雨の様子は?
ゲリラ雷雨は少なめ・・・その理由知りたい方は、下にまとめた昨日のおさらいを見ていただければ・・・・
山岳地帯中心の局地的な雷雨になると思いますが、予想外に発生するのがゲリラたる所以。
一応
目安だと思ってくださいね。
(2)昨日(9日)の雷雨の様子
図毎に説明を入れると時間がたりなくなってしまうので、まずは図だけ掲載します。
昨日の記事と見比べていただくとよくわかりますが、地上の
局地的な気圧配置がシンプルな構造をしていたため
海風の収束が少なく、上空の
太平洋高気圧からの乾燥下降流で雷雲の発達の抑制されたため、積雲や雄大積雲は発生したものの、
積乱雲まで発達するには至らなかったというところだと思います。
日没前後に雷雨がやや活発になっていますが、日没によって
上空が冷やされた影響でしょう。
ちなみに、
昨日の朝に予想した雷雨の発生エリアですが・・・・
千葉県や茨城県方面はハズレ・・・・他のエリアは、位置的にほぼ正解だったと思いますが、
Kasayanの頭の中ではもう少し帯状の発生をイメージしていたので、過剰な予想でした。
今日はどうなりますやら?
気象庁レーダー(基本ツール):
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
河川情報センター(広域詳細チェック用):
http://www.river.go.jp/
Xバンドレーダー(地域詳細チェック用):
http://www.river.go.jp/xbandradar/
東京アメッシュ(地域限定詳細チェック用):
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
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にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。
(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)