関東以西は今日も不安定、雷雨はどこで?(7月2日)
いきなりですけど
今朝5時、気象庁発表の天気予報・・・・
曇りマークや傘マークが散在していますが、なんとなく「悪くない天気・・・」という雰囲気がします。
でも、
「所により・・・雷・・・」エリアと書きこんだ地域の予報文を読むと、ほぼ例外なく夕立・・・
雷雨が予想されています。
天気マークだけで判断するとイタイことになる典型ですから、マークだけで判断せずに、お住まいのエリアの
予報文を読んでください。
予報文:
http://www.imocwx.com/yohoud.htm
このブログでも、何度か
予報文の読み方を掲載してきましたが、念のため・・・・・
読み方次第では、
時系列予報並みの情報を得ることができますし、地元の気象台の予報官が、
地域特有の気象状況を加味して、生の計算値を修正したものですから、いわゆる
ピンポイント予報より優先してチェックすることをオススメします。
さて、
今日の天気図・・・・
薄い文字で「高」とか「低」などと書きこんでありますが、何も書き込みしなければ、日本付近に低気圧も高気圧も無く、とらえどころのない天気図に見えます。
このような場合、テレビやラジオの天気予報の解説をするのはなかなか難しく、せいぜい
「大気が不安定になって・・・雷雨が発生・・・」なんていうコメントがされることが多くなります。
今日の場合、特に際立った上空の寒気もなく、太平洋高気圧がやや南下しているので、強烈な暖湿流が流れ込んでくるわけでもありませんから、なおさら説明が難しくなります(今日の予想気温は関東甲信で30℃を下回っています・・・越える所も多いでしょうけど)。
一応、
今日の夕立の理由を簡単にまとめてみると・・・
関東沖の地上付近の低圧部に吹き込む風と、日本海の高圧部から吹きだす風が関東甲信方面でぶつかって上昇気流が発生しやすい・・・・さらに、日中の日差しで空気が暖められ内陸部に小さく弱い低気圧(ヒートロー)が発生し、さらに上昇気流が発生しやすく・・・・上昇気流が発生する場所で雷雲が発達する・・・・ということになると思います。
西日本方面は西から流れ込む
暖かく湿った空気の影響で・・・でイイと思いますけど・・・・・
で・・・・今日の注目ポイントも
夕立(雷雨)はいつ?どこで?発生するの?ですが・・・・
まず、
全国の地上付近の風や雨の様子・・・
午後3時のモノ・・・・
書き込みと上の予想天気図を見ればなんとなくイメージがつかめると思います。
関東甲信付近にズームしてみると・・・・
昨夜は関東甲信のかなり広い範囲に小粒でもピリリというような雷雲が発生しましたけど、今日も似たような感じ。
赤の点線のライン付近で風が収束しやすいので、上昇気流が発生する要注意ポイントだと考えます。
ちなみに、今日は
雷雲を流す上空の風が弱いので、発生した雷雲は似たような場所で発達・衰弱を繰り返すと思いますが、発生した雷雲からの冷たい下降気流が新たに収束して雷雲を発生させる場合もありますから、
雷雲の影響を受ける範囲は赤の点線より広めに考えておいたほうが無難だと思います。
また、昨日の実況から、
計算値以上の降水量になるおそれもありそうですから、この図を見て単純に「俺の頭上は大丈夫」とは考えないようにしてください。
最後は、例によってKasayanの備忘録・・・・暖湿流の流れの様子・・・・
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