雨は西から・・不安定な空模様(6月1日)
6月は梅雨空でスタート。
まとまった雨を降らせる
雨雲が西日本から東日本に進んできます。
西から東へと
気圧配置はゆっくりと変化。
昨日の晴天をもたらした高気圧の中心は北海道の東海上に抜けて、
今日から明日にかけての主役は、朝鮮半島付近にある小さな低気圧。
等圧線が何重丸にもなっている発達した低気圧ではありませんけど、
上空には比較的強い寒気を伴っていて、
大気は不安定傾向。
低気圧に吹き込む南風が、東海上の高気圧から吹きだす南風と相まって、赤の矢印のように
暖かく湿った空気を、西日本~東日本の地上付近に運び込むので、地上と上空の温度差が大きくなって、
ますます大気は不安定になります。
そこで、まず・・・
どこで雨が降るの?雨のエリアはどのように移動するの?・・・ですが・・・
MSMという計算値・・・
朝9時と夜9時の降水の様子を並べてみました。
活発な雨のエリアがゆーっくりと東日本へと進むのがわかります。
普段お使いの天気予報で天気マークをチェックするなら、「のち くもり」や「のち 雨」になっていても、スパッと天気が変化するイメージではなくて、
ジワジワと変化する様子をイメージするのがイイかもしてません。
で・・・風の様子が気になる方も多いでしょうから、いつもの
具体的な風の様子を。
上の予想天気図に重ね合わせて、
気圧配置との関係をイメージしていただければよいと思います。
今日のポイントはこんなところですが、
もうちょっと詳しく理由を知りたい方のために、気象庁発表のプロ用の資料・・・
短期予報解説資料の一部を、ちょっとだけチェックしておきます。
アンダーラインだけ読んでいただければOK。
「トラフ」と書いてありますが、これは
上空の気圧の谷・・・
地上の低気圧に対応しています(詳しくは昨日の記事をご覧ください)。
この
上空の気圧の谷が、寒気を伴っているので、大気が不安定になっているということを言っているわけです。
冬場に、この上空の寒気のことを「冬将軍」なんて言って、天気図上に「寒」マークを付けて解説するキャスターがいますけど、
冬場にこだわらず、必要なときには「寒」マークを上手に使って解説するとわかりやすいと思うんですけど・・・・(むかーし、Kasayanは夏でも「寒」マークを使っていましたけど、違和感を感じるなどのクレームはなかったですから)。
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