台風2号予想進路と風・雨の様子(5月29日)
今日から明日にかけてが台風2号のヤマ場ですから、気象庁発表の情報を中心に、
テレビやネットの天気予報では解説しないこと・・・・「大雨」ならその理由、「強風」ならその理由・・・をまとめて、
”防災の自己判断”に役立つ情報?をまとめておくことにします。
なお、頻繁に更新される
予想進路図は、
気象庁HPの予想進路図(
http://www.jma.go.jp/jp/typh/)でコマメにチェックするのがオススメ(ブログじゃダメです)。
コースがどうしても気になる方には、セカンドオピニオンとして、
米軍の台風予想進路図(
http://www.usno.navy.mil/JTWC/ TC Warning Graphic)をご紹介しますが、これから温帯低気圧化して中心が拡大しますから、
コースにこだわるよりも「台風の接近に伴い何が起こるのか?」をイメージするほうが重要です。
では、昨日と同様、今日から明日にかけての
台風の様子をイメージするためのアニメから。
昨日までとは異なり、MSMという通常の天気予報よりさらに解像度の高い
気圧・1時間降水量・風のシミュレーションに、
風向の傾向や、
およその中心位置を書き込んでアニメにしてみました。
原発がらみで放射能が気になる方のために、
今日12時の詳しい風の様子も掲載しておきましたが、余計なことを書かなくても「見ればわかる」ですよね?
気象庁発表の台風予想進路図とは微妙に異なる部分がありますが、中心位置にはこだわらず、
「自分の周辺の風向はどのように変化するのか?」「雨はどのタイミングで強まるのか?」「コースが若干変化した場合、イメージをどのように修正するか?」を考えておくことをオススメします。
で・・・・台風の様子がイメージできたところで、昨日同様、29日午前3時過ぎに発表された”
短期予報解説資料”というプロ用に資料をザクッとチェックして、
気象庁の予報官が、今朝の天気予報を作成するにあたって、「どのような思考過程をたどったか」を考えてみましょう。
これによって、
予報を詳しく理解できるとともに、
はずれた場合の修正方法を想定することも可能になります。
まずは、
実況・・・観測値を見て、予報官は何を考えたのか?・・から。
赤のアンダーライン部分がポイントですが、簡単な事だけが書かれています。
②の
雨の様子は、
レーダー画像(
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/)でチェックすればOK。
「寒冷渦」とは、昨日の記事に詳しく書きましたが、
上空の寒気の塊のこと(図に書き込んでおきました)。
寒冷渦が東進している・・・ということは、
暖気の塊である台風と間もなくぶつかって、雨雲を発達させるととももに、
台風を温帯低気圧化させるということを意味しています。
図には、
今後の予想も書き込まれていますから、次は、
予報官がどのようにして予報を組み立てたか?・・・という点について。
黄色のアンダーラインが「予想の理由」で、
赤のアンダーラインが「何が起こるのか?」ということ。
それほど難しいことは書いてありませんよね?
①②ともに、
「湿った空気」とか「暖かく湿った」と書かれていて、ニュースなどでもよく聞かれるコトバですから、これは一応図でチェックしておきましょう。
書き込みを読んでいただければOK。
水色の濃いところに雨の原料が集中していると思ってください。
以上の事だけ知っていれば、テレビやネットで最新の天気予報や解説を見ても、何が起こるのか?どうなるのか?簡単にイメージできると思います。
ということで・・・最後は、
ご自分で台風の様子をチェックできるように、
実況データの簡単な見方を・・・
どのサイトのアメダス観測値を使っても良いのですが、
台風には反時計回りの風が吹きこむので、
風向をチェックするだけで
台風のおよその位置と、これから
風向や風速がどのように変化するのか?をある程度イメージすることができるはずです。
気象庁発表の予報「文」(マークじゃありません)(
http://www.jma.go.jp/jp/yoho/ ご自分の地域をクリックすると予報文が表示される)に書かれている
風向と照らし合わせるとなおイイですね。
また、
雨の様子は、上にも書いたように
レーダー画像(
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/)でチェックすればOK。
できれば動画で表示させて、
強い雨のエリアの移動する様子を見れば、あらかじめ
強い雨の有無を予想することができるでしょう。
Kasayanが住んでいる長野も、今日は朝から雨。
たぶん・・・・一日家で過ごすことになりそうですから、今日こそは、日中に追記や更新も・・・できるかな?
12時11分追記
アメダス風データとレーダーで台風の影響をチェック。暖湿気が台風の北側を大きく北に回り込み、台風の北東側、山岳の東斜面付近で大雨になっているようです。
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