台風2号予想進路と影響(5月27日)
5月最後の週末をひかえ、
台風2号の動向が気になる方が多いと思いますから、今日は台風2号中心の内容で・・・・
まず、気になる
台風の予想進路については、
気象庁HPの5日間予想(
http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh5.html)でコマメにチェックするのが一番良でしょう。
そして、予想進路の
セカンドオピニオンには、
米軍の台風予想進路図(
http://www.usno.navy.mil/JTWC/ TC Warning Graphic)を使われるのが良いでしょう。
問題は、
台風が来てどうなるのか?ということですが、気象庁が計算しているシミュレーションのうち、
GSMという通常の天気予報のモトになっている計算値に書き込みをして
30日までのアニメを作っておきました。
ここ数日の記事に掲載した同じデータと比較していただくとわかりますが、昨日の段階で、
台風の動きがやや早めに計算されるようになり、今日も同様の計算結果になっています。
つまり、
計算が安定してきたということ。
そして、
台風専用の計算値とも一致してきましたから、これからも微妙に速度やコースの変化はあると思われるものの、
この計算値をベースに、何が起こるのか?を考えてよさそうです。
詳しいことは、アニメ中に書き込んでありますが、ポイントは
「台風に先行してまず東海以西の太平洋岸で梅雨前線が活発になって大雨の恐れがあること」、
「台風が南岸に極めて接近するため、台風の南岸通過に伴い、西日本→東日本と、雨風の強いエリアが約24時間をかけて移動すること」だと思います。
詳しい予想雨量などは、今夜、あるいは明日朝に気象庁から発表される
全般台風情報(
http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh_text.html)に詳しく掲載されるはずですから、必ずチェックすることをおすすめします(テレビのニュースの原本になるものですから)。
ところで、
台風2号は、27日朝の時点で、フィリピン付近をノロノロと北上していますが、これは、台風を北上させる
上空の弱い流れに流されているから。
これから、明日にかけて日本付近を東西に流れる上空の強い流れに近づいてきて、
上空の流れに乗ると日本の南岸を北東へと進み始めます。
今夜(27日夜)の時点で、上空の強い流れは西日本の南岸付近(太い矢印)。
強い流れを南下させる(台風に近づける)
上空の気圧の谷が朝鮮半島の西にあって、
東進しています。
何時、台風がこの流れに乗るか?が台風の今後の
位置を予想するキモになります。
あと、今後の天気予報番組では、
「台風から湿った空気が梅雨前線に流れ込んで」という解説が多くなると思いますが、その様子。
台風の東側の南風が、太平洋の
暖かく湿った空気(水色の濃いところ)を、日本の南岸の
梅雨前線に運び込んでいる様子がわかります。
台風に先行して、東海以西の
太平洋側の雨雲が活発になる様子を、上のアニメでもう一度チェックしておいてください。
最後は、原発がらみで気になるであろう
風向きの様子。
上の
アニメにもオレンジの矢印で書き込んでおきましたが、台風には反時計回りに風が吹きこみますから、台風の中心が
関東の南岸を北東進すれば、福島沿岸から関東方面へと吹く北東の強風になることが容易に予想されます。
ちなみに、
今日(27日12時)の風は以下の通り。
今日の段階では、梅雨前線の北側の
東~南東の風が中心。
上のアニメと併せて、台風の接近、通過にともない、
風向がどう変化するのか?を頭の中でイメージしてみてください。
台風には反時計回りに風が吹きこむ、高気圧からは時計回りに風が吹きだすというルールだけ知っていれば、そこそこイメージできると思います。
台風の接近、通過が週末ですので、必要があれば、この天気チェックのついでに、
このブログも不定期に更新してみたいと思っていますので、興味のある方は時々のぞいてみてください。
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