長野に住んでいると、あまり関係ないですけど、今日は
隅田川花火大会。
もう
ずーっと昔のことですけど、
隅田川花火大会の日、Kasayanは東京の某放送局の夕方の天気予報の番組担当だったことがありました。
バラエティー番組の中で、
隅田川花火大会の中継が予定されていたので、番組クルーにも空模様を伝えたりしていたのですが・・・・・
夕方になって、どしゃ降りの雷雨。
そのころはゲリラ雷雨とかゲリラ豪雨なんてコトバは存在していませんでしたけど、まさにソレ。
レーダーから目をそらして、夕方のニュースの中の天気予報の内容をアレコレ打ち合わせしている最中でしたから、そりゃ
大慌てでした。
今日も、14時過ぎからゲリラ雷雨が東京で発生。
仕事中だったので、タマタマ発見できました。
赤の点線の部分で発生している雷雲は、風が集まることと、強い日差しで空気が暖まることによって発生しますから、
そこそこ予想はできます。
(その頃は、こんな図も簡単には手に入りませんでしたけど)
一方、
赤丸で示した東京の雷雲は、とらえどころがなくてまさに
ゲリラ。
後からアメダスの風向風速の観測値などでチェックをしてみると、東京湾や相模湾、外房から鹿島灘にかけての
海風が集まって上昇気流が発生したんだな・・・なんてわかるんですが、海風がどこで集まるか?・・・というのは、
ズバッと予測できないんですよね。
ですから、実況をレーダーなどで監視しつつ、あれ?と思った時点で警戒モードに入るしかないのです。
この点、最近はXバンドレーダーなど、積乱雲が発達する初期の段階から、監視ができるので、多少は早めに警戒が可能になっています。
気象庁は、13時にそれまでの予報を大幅に修正していました。
とても
素早い対応だと感心したのですが・・・・・
気象庁の予報をそのまま使っているネットの天気予報の中には、気象庁から予報訂正の電文が届いているにも関わらず、
データの更新が遅いサイトが多いこと・・・・
特にピンポイント予報なんて、修正が簡単にできませんから、どのサイトでも晴れマークのオンパレード(ピンポイント予報は、気象庁GPVデータをもとに、各社のモデルで再計算して作る)。
使っている方が多いでしょう・・・
Yahooのピンポイント天気。
立川のピンポイント天気ですけど、
晴れマーク・・・一方、このサイトを見ている人の
アンケートでは、雨が圧倒的な人数になっていますよね(かなり皮肉ですよね)。
ピンポイント天気より、気象庁の予報のほうが素早い対応や安全マージンがとられているという結果になっていました。l
ちなみに、Yahoo天気は日本気象協会がデータの元ですが(昔はウェザーニューズだった)、携帯を使った参加型の天気予報でおなじみの
ウェザーニューズ・・・・その時間帯にサイトで放映していた
動画解説ではどうなっていたかというと・・・・
関東は、
ゲリラ雷雨可能性エリアからキレイにはずれています。
全然、予測していなかったんですね・・・・・
ちなみに、対応が早かった
気象庁といえども、今朝の
予報作成のための資料には・・・・
「山沿い中心」「局地的」と、
まったく想定していませんでした。
もちろん・・・・
Kasayanも全然想定していませんでしたから、同類です。
後になって思えば・・・なんですけど、仮に懸念材料をコメントして
適中したとしても、何度も繰り返すうちに、狼が来たぞ・・・ということになってしまう可能性が高いと思います。
海風の様子を、今は10分単位でチェックできるアメダスを使ってチェックしつつ、Xバンドレーダーなどの最新観測装置を使って、
常にアンテナを立てていないとダメということですね。
となると・・・・それを
どうやって一般に伝達するのか・・・・・
この点は、よいしょするわけじゃありませんが、現時点で
ウェザーニューズの携帯メール配信しかないでしょう。
その意味で、予測ははずれても、このサービスのこれからの進歩が期待されます。
長野県なら、夏山登山者用のメールサービスなんかができればイイですね。
上高地の河童橋のあたりで、屋台を開いて、期間限定の加入サービスなんかしたりして・・・・
隅田川花火大会・・・・やっぱりKasayanにとっては鬼門でした。
夕方以降・・・ゲリラ雷雨の可能性は低くなっているようですから、たぶん花火は大丈夫だと思いますが・・・・
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