雷の通り道を考える(7月2日)今日も夕立発生です

kasayan

2010年07月02日 16:44


 今日も夕立・・・雷雲が発生していますが・・・




 上空に強い寒気がやってきて大気が不安定・・・と天気予報ではよく言いますが、それだけだったらどこでも雷雲が発生しちゃいます。
  今朝の記事: http://kasayan.naganoblog.jp/e505110.html

 でも「雷の通り道」なんて言葉をよく耳にしますよね。




 今日午後3時のアメダスの風向風速の観測結果ですが、よーく見ると、山や盆地によって風の通り道があることがわかります。

 それじゃ、山や盆地の影響を受けない上空は?・・・もちろん上空の低気圧や高気圧の位置に従って、そこそこ単純な流れ方をしています。

 で・・・モクモクとわき上がる雷雲・・・積乱雲といいますが、この雲の高さは地上に近いところから始まって、最大身長?10000m(上空10キロ)まで。

 雷雲の足元?は地上付近の風の影響を受けますけど・・・・・



 
 腰のあたり・・・上空1500m付近では、そこそこ高い山や高原に影響され・・・・




 北アルプスより高い所・・・遮るもののない3000m以上の部分では上空の流れに強く流されます。




 そんなイメージでおなじみにレーダー画像を見ると、雷雲の通り道が見えてくるはずですが・・・・

甲信地方レーダー: http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/index.html?areaCode=207

 今日も17時に大雨情報が発表されます

長野県気象情報: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html

 予想降水量も記載されているはずですから、雷雲の通り道との関係を思い浮かべながら読むと、単に「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」という話をニュースを聞くよりもっとリアルに内容を理解することができると思います。

 ちなみに、風と地形を考えるときのヒントは・・・・
・風と風が正面からぶつかると上昇流が発生する(雨雲発達)
・風と風が次第に接近して合流すると上昇流が発生する
・風が山にぶつかると上昇流が発生する(裏側では下降流になる)
・風は山を分岐して回り込む
・風は山の周辺や後ろで縦・横に渦を巻く
・風は山を乗り越えると上下に波うつことがある
・風は狭い溝の中(盆地)では早くなる

 ・・・・もっとたくさんのパターンがありますけど、こんなことを思い浮かべながらレーダー、そしてアメダスの風向風速の観測値を見ると、色々見えてくるはずです





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