雪雲の生まれ故郷を訪ねてみたら(1月17日)
昨日は
雪雲の終着点・・・長野市付近の
雪雲の通り道について考えてみました。
で・・・今日は
雪雲の生まれ故郷・・・・
冬の日本海を訪ねてみました。
午前10時、長野市出発。
坂中峠を越え、野尻湖を過ぎ、
妙高市に入ると積雪量はカーブを曲がるたびに増えてきて、余裕の
2メートル超え。
国道18号線の路肩は除雪によって3メートルの
雪の壁が回廊のように続いています。
また、道路わきの
コンビニの駐車場の周りにも雪の城壁?ができていて、背の高い看板に届きそうな勢いでした。
出発から1時間半・・・ようやく
日本海へ。
雪雲の誕生の地は、思ったほど積雪はなく、せいぜい
1メートル程度。
日本海で発生した雪雲が日本海側に上陸し、山へとかけのぼる過程で雪を降らせるというメカニズムからすれば、海岸付近の雪が比較的少ないというのもうなずけます。
そして、雪雲誕生の地・・・昨日までの強風のおさまった日本海には、
海面スレスレまで雲が垂れこめていました。
寒い朝、
川霧が立ち上る様子を見かけますが、日本海のそれは
沸騰した湯釜から湯気が立ち上るかのようです。
昨日16日の新潟付近の日本海の
海面水温は12~13℃前後。
今日日中の
気温は1℃前後でしたから、10℃以上の
温度差が雪雲を誕生させているんですね。
以前
ヨットで日本一周をしたとき、
親不知沖で見た穏やかな日本海の光景とは全く異なる
厳しい日本海の姿でした。
このように湿った雪を降らせる雪雲が、車で30分以内・・・
わずか30キロほどの距離を南下するだけで標高1000m以上の長野の山々を駆けのぼるわけですから、
大量の粉雪を北信地方に降らせるのもうなずけるような気がします。
むこう一週間ほど寒気は遠ざかりますが、再び雪が降るとき、
雪雲が生まれる日本海の姿を思い浮かべることでしょう。
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