自由研究は空の色!(12月24日)
今朝の記事で、今日の
県内の青空の色を予想してみました。
となると・・・・
どうなったかが気になって仕方がない。
カメラ片手にちょっと外へ。
長野県北部の
予報は、「昼前から 晴れ」でしたが、長野市内はやや遅れて
午後1時過ぎから青空拡大。
最も青空が拡大したと思われる
午後3時の長野市内の空の色がこれです。
薄ぼんやりとしてコバルトブルーの青空というわけではありません。
また、西の空には
戸隠方面から一本の雲の帯が延び、わずか20分ほどで千曲市方面に
雲の橋をかけていました(長野市内、北西風が吹くと雲が帯状に発生することが本当に多いです)。
昨日は、
青空の色と上空の湿度との関係を考えてみましたが、逆に湿度の予想がわかれば
空の色が予測できるはずですから、今日も引き続き、
湿度と青空の色の関係について考えてみることにしました。
備忘録みたいなもんですから、
おヒマな方だけお付き合いください。
クリスマスイブ?・・・・善光寺のおひざ元・・・オジサンにはあまり関係がないので・・・・・・
(上空9000m付近?は乾いてるようです。飛行機雲が短い・・・)
で・・・・
写真を撮った時間の上空の(相対)湿度の計算値と、
コバルトブルーの青空が見えた一昨日(22日)の計算値を並べてみました。
今日の
上層5400m付近の湿度は、一昨日のコバルトブルーの空より
やや高くなっていますが、
3000m付近の湿度はむしろ乾燥しています。
他方、
1500m付近の湿度はほぼ変わらず。
空の青さは
上空5400m付近の湿度と最も相関があるのか?
これだけじゃ
なんともいえません。
じゃ・・・
他のエリアの空はどうだったの?
この時間、
松本・諏訪方面の上空5400m付近の湿度は長野上空より高くなっています。
そこで、松本方面の
ライブカメラを見ると、コバルトブルーとはいえない空が見えましたが、
イマイチ色がわからない。
また、
伊那のライブカメラを見ると、いくつかある
カメラによってコバルトブルーに近い空や薄ぼんやりとした青空が見えて、こちらも
イマイチ判断がつかない。
上空の湿度が高いエリアとそうでないエリアの境目だから????
カメラの方向がよくわからないのでなにも分からず・・・・・。
結局、
検証はうまくいきませんでした。
身体が3つあって、北部・中部・南部の代表的な空を見ることができれば・・・・・・・
もっと、地域差がハッキリ出る場面で、
もう一度比較してみることにしました。
ただ、
湿度以外にもう一点、コバルトブルーの空と、そうでない空との
違いを見つけました。
それは上
空1500m付近の風向・風速。
コバルトブルーの空の時は輪島で
西南西、東京で南西の風。
一方、
今日の輪島は
西北西で東京は西南西。
同じ西風でも、
コバルトブルーの空のときは
南より。
一方、
今日は、すくなくとも北部は
北よりの風。
このあたりも影響があるのかもしれません。
湿度が高いほど、視程が悪くなり、
空が白っぽくなるのは
既知の事実。
長野県を吹く風が山を乗り越えるときの風の流れの
波動は、3000mの北アルプスのはるか上の
5000m付近まで影響していることはKasayanの知人が行ったシュミレーションでわかっています。
あわてないで、
コツコツデータを蓄積することにしました。
ところで、
今日午後3時の県内の風の流れの計算値がこれ。
南部では
南よりの風、
中部北部は
北よりの風。
北アルプスの南北を迂回する風や乗り越える風。
北信五岳を越える風に東側を迂回する風。
盆地に沿って風が集まり、盆地に沿って流れていく風が良く分かります。
こんな風の流れが、空気の波を作り、上に掲載した写真のような雲の帯を形成するのでしょう。
衛星から見た雲の様子も長野県の地形と同じ形をしています。
一方、衛星で見る
関東の冬は全く雲がありません。
30年間も冬の雲がない関東で過ごしてしまったので、長野の冬の雲をこんなにまじまじと見たことはありませんでした。
ヨットのために入った気象の世界。風ばかりに目が向いていたKasayanですが、ここにきて
山岳地帯の空のメカニズム・・・俄然面白くなってきました。
冬休みの理科の自由研究にしたいと思います!
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