どんな晴れですか?・・・(12月23日)
午後の長野市、午後から雲が広がってきましたが完全に雲を覆いつくすことはなく、感覚的には
晴れ、あるいは
晴れ間の多い曇りだったと思います。
でも、
昨日の晴れとは違うと感じた方が多かったのでは?
一番の違いは
青空の色。
昨日は、まさに
コバルトブルーの青空(16進法のコバルトブルーです)。
これに対して
今日の青空は、
もやがかかったような青空。
確かに青空なんですが、山裾を撮影すると
白っぽく写ってしまい美しくありません。
ほぼ同じ時間の
長野市内から見た菅平・・・
どっちも晴れですけど、
空気の澄み具合が全然違います。
そうなると、
遠くの見え方も変わってきます。
昨日、はっきりと見えていた
北アルプスの大天井岳や槍ヶ岳は、カメラの倍率を上げても薄っすらとシルエットが見える程度。
これ、お天気の教科書には、
空気中の水蒸気の量が関係しているなんて書いてあります。
昨日と今日の正午の湿度の計算値を使って
調べてみました。
昨日正午の空・・・・
青が濃いところほど(相対)湿度が高いところ。
上空1500mで薄い水色ですが、3000m以上は北部県境を除いて
乾いていたことがわかります。
そして、
今日・・・
地上付近から上空3000m付近まで昨日より
湿度が高くなっていることが一目瞭然です。
また、上空5000m付近もやや湿度が高め。
今日、
日本海を低気圧が東へと進んでいますが、この低気圧に向かって
太平洋の高気圧から湿った空気が流れ込んでいるためと思われます。
頭ではわかっていても、こうやってまとめてみると、
イメージが豊かになります。
明日の天気を聞かれて、
「晴れだよ」と答えるのでは
天気マークの天気予報を見るのと同じ。
「コバルトブルーの抜けるような青空だよ!」とか、
「うっすらともやがかかるような青空だねぇ」なんて答えられなくちゃ
気象予報士がいたっていなくたって同じですよね。
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